自作レバーレス第1号を作って以来、「どうにかもう少しましなものを作れないものか」と考えていた。
第1号はとりあえずレバーレスとして使えるものにはなったものの、見た目は完全に工作物。
せっかくなら、もう少しちゃんとしたコントローラーらしいものを作ってみたい。
そんなことを考えながらネットを眺めていたところ、アクリル板の販売だけでなく、指定したサイズへのカットや穴あけ加工まで請け負ってくれる業者があることを知った。
かなり多くの種類のアクリルから好きなものを選ぶことができ、サイズも自由。さらにボタンを取り付けるための穴まで開けた状態で届けてもらえるらしい。
値段はうろ覚えだが、それなりにはしたと思う(とはいえ、Hit Box本体ほどではない)。
「これならちゃんとした箱が作れるのでは?」
そう思い、今度はアクリルケースの製作に挑戦することにした。
アクリル板6枚で箱を作ろうとする
考えた構造は単純だった。
ボタン用の穴あけ加工を施した天板を1枚。
側面用のアクリルを4枚。
そして底面用を1枚。
合計6枚のアクリル板を注文し、それらをアクリル用接着剤で組み合わせて箱にする。
文字にすると非常に簡単そうに見える。
問題は、それぞれのアクリル板のサイズや穴の位置を自分で指定しなければならないことだった。
注文するウェブサイト上で、縦横のサイズや穴の直径、穴を開ける位置などを入力していく。
工作に慣れている人なら大したことではないのかもしれないが、ど素人の自分にとってはこれすらなかなか難しい。
というか、記憶が正しければ最初の注文では普通にサイズを間違えた。
届いたアクリルを組み合わせても箱にならない。
今になって考えれば当たり前なのだが、板の厚みまで考慮して各面のサイズを決めなければならない。
「だいたいこんな感じだろう」で注文してはいけないのである。
これから同じようなことをしようという人がいるなら、まず図面を書くなりして、しっかり設計してから注文することをおすすめしたい。
自作レバーレス第2号が完成
そんな失敗もしつつ、どうにか完成したのが自作レバーレス第2号。

スケルトンブルーのアクリルで作ったケースに、第1号で使用していたボタンや基板などをそのまま移植したものだ。
第1号と比べれば、かなり「それっぽい」見た目になった。
少なくとも、100均で買ってきたケースに穴を開けただけの第1号よりは、格段にコントローラーらしくなったと思う。
もっとも、当然ながら今回もそう簡単にはいかなかった。
当初は6枚のアクリル板をアクリル用接着剤で固定すれば十分だと思っていたのだが、実際に組んでみると思っていたほどしっかり固定できない。
そこでケース内部にアクリル製の支柱を追加することにした。
この支柱もアクリル板と同じ業者で注文できたので、それを使って各面を補強している。
天板をマグネット式にしようとして失敗する
もうひとつ、自分なりに工夫しようとした部分が天板だった。
ボタンや配線を触るたびに接着されたケースを分解するのは面倒なので、天板だけは簡単に開閉できるようにしたい。
そこで、「マグネットで固定すれば便利なのでは?」と思いついた。
接着剤で完全に固定するのではなく、必要なときだけ天板を取り外せるようにする。
アイデア自体は悪くなかったと思う。
ただし、ど素人が適当に作ってうまくいくほど簡単ではなかった。
マグネットの取り付け位置や固定方法がいまひとつで、最終的にはかなり不格好な見た目になってしまった。
写真を見てもらえれば、おそらく「ああ……」となると思う。
それでも自分で使う分には問題なかったので、そのまま使うことにした。
スケルトンブルーを選んだ理由
性能とはまったく関係のない話だが、今回スケルトンブルーのアクリルを選んだのには理由がある。
自分にとって、スケルトンカラーには妙な懐かしさがある。
昔はゲーム関連の商品で、透明な樹脂の中から基板などが見える「スケルトン仕様」をよく見かけた。
PlayStationのコントローラーにもスケルトンカラーがあったし、さらに遡ればゲームボーイにも透明なモデルがあった。
ゲーム機に限らず、90年代から2000年代頃にはこうしたデザインがかなり定番だったように思う。
最近では、昔ほど見かけなくなった気がする。
アクリルの種類を眺めているときにスケルトンブルーを見つけ、その瞬間に昔のゲーム機や周辺機器を思い出した。
せっかく自分で作るのなら、こういう遊び心があってもいい。
そう思って選んだのが、このスケルトンブルーだった。
完成度はさておき、今見ても色自体は結構気に入っている。
それでも厚みが気になった
こうして完成した第2号は、1か月ほど実際に使用した。
第1号と比べれば見た目も改善し、ケースとしての完成度も上がった。
ただ、しばらく使っているとひとつの不満がどうしても気になってきた。
ケースが厚い。
第1号の頃から感じていたことだったが、自分にはどうにもこの厚みがしっくりこなかった。
とはいえ、中には「Brook Zero-Pi Fighting Board」があり、そこから各ボタンへ配線を伸ばしている。
一般的なアーケードコントローラー用ボタンもそれなりの高さがあるため、この構造のままケースだけを極端に薄くするのは難しい。
「これ以上薄くするのは厳しいか」
と思いながら、またネットでレバーレスについて調べる日々が始まった。
そしてあるとき、これまで自分が作っていたものとはまったく違うレバーレスを発見する。
薄型レバーレスコントローラー。
今では珍しくもないが、当時の自分にとってはかなり衝撃的だった。
「こんなに薄くできるのか?」
せっかく第2号が完成したばかりだというのに、それを見た瞬間からまた次の自作欲が湧いてくる。
こうして自作レバーレス作りは、さらに別の方向へ進んでいくことになる。
――続く。
次回の記事:ど素人がレバーレスコントローラーを自作してみた話③
前回の記事:ど素人がレバーレスコントローラーを自作してみた話①
「ど素人がレバーレスコントローラーを自作してみた話」シリーズ
ど素人がレバーレスコントローラーを自作してみた話①
ど素人がレバーレスコントローラーを自作してみた話②
ど素人がレバーレスコントローラーを自作してみた話③
ど素人がレバーレスコントローラーを自作してみた話④



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